アドレナリン自己注射薬 (エピペン® 0.3mg、0.15mg)

  • エピペン®は登録医によって処方が可能で、2011年9月から保険適応となった。

  • エピペン®はアナフィラキシーの補助治療を目的とした自己注射薬であるため、使用後は直ちに医療機関を受診するよう指導する。
  • エピペン®を使用するタイミングは表14を参考に判断する。
  • 保育所および学校において緊急の場に居合わせた関係者が、エピペン®を使用できない状況にある本人の代わりに注射することは医師法違反とはならない。
    学校におけるアレルギー疾患の取り組みガイドライン(日本学校保健会),保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(厚生労働省)
    平成25年11月27日 医政医発1127第1号 厚生労働省医政局医事課長通知
  • アナフィラキシーショックで生命が危険な状態にある傷病者が、あらかじめエピペン®を処方されている場合においては、救命救急士はエピペン®を業務として使用することが2009年3月から可能となった。
エピペン®が処方されている患者でアナフィラキシーショックを疑う場合、下記の症状が一つでもあれば使用すべきである。

アドレナリン自己注射薬(エピペン®)の併用注意に関して

    • アドレナリン自己注射薬(エピペン®)の[禁忌]の項と[相互作用]の「併用禁忌」の項の「抗精神病薬(ブチロフェノン系薬剤、フェノチアジン系薬剤、イミノジベンジル系薬剤、ゾテピン、リスペリドン)、α遮断薬」が削除され、「併用注意」の項にこれらの薬剤が追記されることになった。平成30年3月27日厚生労働省薬生安発0327 第2号
    • これらの薬剤の投与を受けている患者では、アドレナリン自己注射薬(エピペン®)を使用した場合に薬理学的に血圧低下が起こる恐れがあるので、使用した場合には直ちに医療機関を受診する原則を遵守する必要がある。