乳幼児発症食物アレルギーの予知・予防
リスク因子
- 食物アレルギーの発症リスク因子として、家族歴、遺伝的素因、皮膚バリア機能、日光・ビタミンDなどが報告されているが、なかでも乳児期のアトピー性皮膚炎の存在が特に重要である。食物アレルギー診療ガイドライン2021
- アトピー性皮膚炎のある児は健常児と比較して食物に感作されやすい(オッズ比6.18)。Tsakok T, et al. J Allergy Clin Immunol 2016;137:1071-8
- 生後1〜2ヵ月時に湿疹を有する児は食物アレルギーを発症しやすい(オッズ比6.61)。Shoda T, et al. J Dermatol Sci 2016;84:144-8
発症予防
一次予防は感作を予防すること、二次予防は感作された個体において食物アレルギーの発症を予防することと定義される。
食物アレルギー診療ガイドライン2021 一部改変