試験後の⾷事指導

OFCを⾏った場合は、その結果を受けて⾃宅での摂取量について⾷事指導を⾏う。
※詳細は「⾷物アレルギーの栄養⾷事指導の⼿引き2017」を参照

陽性の場合

(1)完全除去例への⾷物経⼝負荷試験

  • 少量のOFCで陽性の場合
    除去継続し、1年後を⽬安に再度のOFCを検討する。
    微量でOFCが陽性の症例、OFCによりアナフィラキシーが誘発された症例、少量のOFCが繰り返し陽性の症例は専⾨の医療機関への紹介を考慮する。
  • 中等量のOFCで陽性の場合
    少量、または症状を誘発した量より少ない総負荷量でのOFCの実施を考慮する。

(2)少量または中等量が摂取可能な症例への⾷物経⼝負荷試験

  • OFC実施前までの摂取可能量を継続し、半年〜1年後を⽬安に、再度のOFCを検討する。

陰性・判定保留の場合

  • 総負荷量を超えない範囲までを「⾷べられる範囲」とし、⾃宅でも症状が出現しないことを確認する。
  • 「⾷べられる範囲」を確認後、タンパク質量が総負荷量を超えない範囲までの加⼯⾷品についても、許容量を具体的に⽰し摂取させることができる(表11〜13)。
  • ⾷品によって含まれるタンパク質量は異なるので、「⾷べられる範囲」は⾷品毎に判断するのではなく、タンパク質量で判断する。
  • タンパク質は加⼯や調理により変化することがあり、同じタンパク質量であっても抗原性・症状の出やすさが異なることがあるため注意が必要である。
  • 加⼯⾷品は商品間のバラツキ(製造⽇、販売地域の違いや原材料の規格変更など)があるため、実際に購⼊した商品によりタンパク質の量が異なる可能性がある。
  • 安全性を配慮し、許容量は「⾷べられる範囲」の上限より少なめに設定すると良い。
  • 患者本⼈や家族の不安が強いなど、何らかの理由で「⾷べられる範囲」の⾃宅での摂取が進まない場合には、管理栄養⼠による栄養⾷事指導を受けられる⽇常的に実施している医療機関または専⾨の医療機関への紹介を考慮する。
  • 少量のOFCで陰性の場合には、⾃宅でも症状が出現しないことを1〜数か⽉間確認した後、中等量のOFCの実施を考慮する。

除去解除の判断

  • 最終的に⽇常摂取量を⾷べられることが確認できれば除去解除とする。
  • 学校給⾷における除去解除は実際に給⾷で提供される量を⽬安とする。
  • はじめは⾃宅のみで除去解除とするが、体調不良や⾷後に運動した場合などを含め原則半年間以上症状が誘発されないことを確認できれば、学校など⾃宅以外でも除去解除とする。

鶏卵のタンパク質(アレルゲン)は加熱による変性が⼤きく、加熱時間、加熱温度、材料の鶏卵の量によって症状の出やすさが⼤きく異なるため、⾷べられる範囲を広げていく際には⼗分な注意を要する。