安全対策および体制の整備

施設内の体制整備

OFCの実施には、症状出現時に迅速に対応できる体制が必須である。

  • 専任の医師または看護師を配置することが望ましい。
  • 症状出現時の対応についてスタッフが⼗分に理解する必要がある。
  • 症状出現時の対応マニュアルを作成してあることが望ましい。

実施場所

施設の状況や患者のリスクに応じて、外来OFCまたは⼊院OFCを選択する。

薬剤・医療備品の準備

症状出現時の対応のための薬剤および医療備品の準備を⾏う。

病院給⾷の準備

  • ⼊院で実施する場合には、⼊院中の⾷事提供による誤⾷・誤配膳に注意する。
  • ⼊院時の除去⾷物の確認、調理⼯程の⼯夫が必要である。
  • アレルギー症状出現頻度の⾼い原因⾷物をすべて使⽤していない定型のメニューを活⽤してもよい。
柳⽥紀之ら⽇⼩ア誌2014;28:835-45

負荷試験⾷の準備

事前に医療機関で提供するのか、保護者が準備するのか⾃施設の⽅針を決める。

(1)医療機関で提供する場合

  • 栄養管理室の協⼒が得られる場合には、レシピと調理⽅法・総負荷量を決めておくと定型化した負荷試験⾷を提供できる。
  • 負荷試験⾷の情報(レシピなど)を患者や保護者に提供し、⾃宅でも摂取できるように⼯夫する。
  • OFC⽤の⾷品粉末を使⽤すると簡便に実施できる。
Yanagida N et al. J Allergy Clin Immunol Pract. 2019; 7:716-718.e6

(2)保護者が準備する場合

  • 総負荷量・調理⽅法について⽂書を⽤いて説明する。
  • 加熱など調理⽅法により抗原性の変化する負荷⾷物では、レシピと調理⽅法を定型化すると均⼀なOFCが実施できる。
  • 加⼯⾷品を⽤いる場合には、製造⽇、販売地域の違いや原材料の規格変更など、タンパク質含有量が販売時期により異なることがあるため注意が必要である。
  • 代表的な負荷⾷品には、鶏卵(卵をつなぎに使った料理、固ゆで卵⽩)、⽜乳(ヨーグルトや⽜乳)、⼩⻨(うどん、パン)、ピーナッツ・⽊の実類(ローストされているピーナッツ・ナッツそのもの、ピーナッツバター)などがある。